2016年頃に、新しい住宅街の象徴的に設置された環状交差点です。
所在地 | 東京都武蔵村山市大南5丁目1 [geo_mashup_map] ※記事投稿日現在、地理院地図、OpenStreetMapのどちらにも反映されていない。 間取り|マイホームランド玉川上水掲載の地図、Googleマップも併せてご覧ください。 |
設置日 | 2016? |
取材日 | 2017-07 |
なぜ、この地に屎尿処理施設があったかというと、第二次世界大戦の時に、陸軍の航空学校があって、敷地がまとまっていたから。では、ここに陸軍の航空学校がなぜ出来たのかというと、村はずれの雑木林で土地の買収が容易だったから(立川や昭島、福生の飛行場にも近いし)ということなんだと思います(思ってるだけ、違うかも)。
気になる方は、アメリカ軍地図局が戦争末期に作成した地図(リンク先のシート5番、立川に載っています)や、今昔マップをご覧ください。
閑話休題。
ともかく、2路線(西武拝島線、多摩モノレール)が使える玉川上水駅から徒歩15分という好立地に、216区画の大規模な住宅街が生まれたわけです。
現地は、まだ住宅が建っていない敷地も多いです。
街の雰囲気はこんな感じ。住宅街外側の道路から見ると、家がすべて「背」を向けていて素っ気ない印象も受けますが、中に入ると、緑が多く、道もやや曲げていて、今風な作りです。(伝わらなさそうな言い方で恐縮ですが)郊外型のショッピングモールのようだな、と感じました。下記ページも併せてごらんください。
先ほど紹介したページには「ツリーサークル」と書かれていた環状交差点がこれです。隣の公園(敷地内公園、武蔵村山市設置の看板には「湖南児童遊園ケヤキの丘」という名があり)では、町内会(?)のイベントが催されていました。
地面には、うっすらと右回りを促す矢印、中央島にも矢印、一時停止の線は無く、ゆずれ線も引いてあって、ラウンドアバウトの「環道優先」的な通行方法が期待されているのかなと私は感じました。かといって、ラウンドアバウトと呼ぶのは少し苦しいような……? 交通量はとても少なそうなので、どうでも良いと言えばそれまでなのですが。
ラウンドアバウト、ロータリなどの詳しい定義などは、ラウンドアバウト – Wikipediaをお読みください。
東から撮るとこんな感じ。
設置されている標識は、黄色い菱形の警戒標識「(201の2)ロータリーあり」ではなく、青い丸形の規制標識「(327の10)環状の交差点における右回り通行」でしたが、裏に回ってみたらシールの類は貼られていませんでした。公安委員会指定のラウンドアバウトでは、少なくとも無いんだろうなあ。
ちなみに、武蔵村山市のウェブサイトに、この地区の計画図が載っています。それを見ると、単純な十字路で、当初はこの環状交差点を設置する計画では無かったようです。
立川都市計画地区計画 大南五丁目地区地区計画|武蔵村山市 公式ホームページ
話がかなり飛び飛びになってしまいましたが、住宅街にゆとりを与える、良い象徴となる環状交差点だと思います。住民の方々に末永く愛される存在になってほしいものです。
- 2017-08-04 初版
- 2017-12-22 地図差替え
はじめまして。
記載内容について資料を見つけましたのでお知らせ致します。
> 公安委員会指定のラウンドアバウトでは、少なくとも無いんだろうなあ。
東京都公安委員会や警視庁ではないですが、国の警察たる警察庁としてはラウンドアバウトとして認定しているようです。下記の警察庁のPDF資料をご覧ください。
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/seibi2/kisei/roundabout/roundabout.pdf