名古屋城外堀の本町橋あたりを歩いている時のこと。ガードレールが途切れている個所があるのに気づきました。近くに看板はあるが堀に生息している蛍を説明するもので、立ち入り禁止とは書かれていません。それに、向こうに何かあるような……恐る恐る、侵入してみました。
場所はここ
道路の外側、外堀の脇に入ると、こっちを向いて「転落危険!」の看板がありました。ということは、ここだけじゃなくて外堀の底も、立ち入り禁止ではないようです。
目の前に現れたのは、これ。
右から篆書で書かれた「第三師團」の文字がこの碑の置かれた微妙な立場を表しています。積極的に管理する人は誰もおらず、表に出したいような性格のものでもない、かといって撤去する気もないしその必要もない、ということか。市や県が建てた慰霊碑なら、案内看板の一つくらい設置されそうなものですが。
愛知縣畜産組合聯合會が代表者となり、多くの人がお金を拠出し、昭和十四年に建立されたことが読み取れます。
軍馬軍犬軍鳩の霊を想って一礼し、道路に戻りました。
- 2023-07-21 公開