- 新聞のレイアウトや活字のことを調べるにあたっての、参考になりそうな資料の一覧です。
雑誌について
新聞協会が発行している『新聞研究』という月刊の業界雑誌があります。都立中央図書館・多摩図書館に加え、区や市の図書館でもいくつか所蔵館があるので検索ください。
『新聞技術』という新聞協会の技術委員会が発行している雑誌もあります。こちらは、年4冊の季刊雑誌です。都立中央図書館には無く、多摩図書館のほうのみに所蔵です。また、都内でこの雑誌を所蔵している市区町村図書館はありません。
図書館について
横浜みなとみらいに「日本新聞博物館」があり、図書室もあります。2016年夏に改装のうえ開館しましたが、この記事の更新時点では、未訪問です。
研究者について
イワタ丸ゴシックの設計者で元千葉大学教授の宮崎紀郎氏が「新聞紙面レイアウトに関する研究」というのを行っていて、そのなかで、本文書体の可読性に関する研究や、ブロック組みを多く用いた「提案紙面」の設計を行っています。5~10はCiNiiから参照できます。
そして、宮崎先生が指導教官を務めた、当時千葉大学の院生崔 慈芳さんが執筆した論文もあります。もともと日本のデザインとほぼ同じだった台湾の新聞が、どういう経緯で今のような紙面になったのか。とてもおもしろい内容です。
その中で、日本の新聞が比較事例として多少取り上げられています。
しかしながら、日本の新聞のデザインの変遷を扱った論文は見つかりませんでした。
朝日新聞社は、年1回、小学生・中学生向け平和学習のためのタブロイド判新聞を発行しています。
制作にはデザイン部が大きく関わり、誌面レイアウトの実験的な意味合いも若干ありそうです。
他にも何か良いものをご存じの方がいらっしゃいましたら教えてください! 今後も、このテーマについては、気が向いたら掘り下げていくつもりです。
- 2016-11-24 初版
- 2017-07-07 朝日新聞を追加