「中華フォント」という語を考える(2015年版)

「中華フォント」という言葉に対してのご意見というか、思ったことをつらつら書いたものです。

この記事は2015年10月時点の古い内容です。2024年6月に「中華フォント」という言葉に思うことという記事を投稿しました。

中華フォントの定義とは

なんとIT用語辞典に項目があった。換言すれば,IT用語辞典以外で説明されているのは見つからなかった。

「中華フォントとは、日本語のテキストにおいて表示されることがある、中国語圏で用いられている漢字の字体・字形の通称である」

中華フォントとは – IT用語辞典 Weblio辞書より

Android 6.0が「中華フォント」との声多数

Android 6.0のフォントは,Note Sansだそうだ。Adobeの「源ノ角ゴシック」と(確か)同一グリフ(だったような気がする)である。だが,欧文部分はAndroid5.0と同じくRobotoになる。

(ちゅーかもう6.0出たのか。自分なんて5.0にして2ヶ月も経ってないのに……)

「android 6 中華フォント」のYahoo!検索(リアルタイム) – Twitter(ツイッター)、Facebookをリアルタイム検索

「android 中華フォント」のYahoo!検索(リアルタイム) – Twitter(ツイッター)、Facebookをリアルタイム検索

「android フォント」のYahoo!検索(リアルタイム) – Twitter(ツイッター)、Facebookをリアルタイム検索

実際に中文が表示されてしまっていて「中華フォントだ」というのは理解できる。

だが,日本語の字形なのに「中華フォントだ」という声も散見される。

また,違和感を感じている人もある程度いる。

windows 10でも中華フォント問題はあったのを思い出した

windows10のアプリ「Windowsフィードバック」を見てみると、賛成票数が多い上位5つの意見のうち,1位と2位をフォント関連のことになっている。

MicrosoftコミュニティでもYu Gothic UI関係の項目があった。

どうしてこんなことに?

まず,中国語書体を見て「中華フォントだ」と言うのはまあ当然である。その場合,「『言』や『文』の第一画か斜めか否か」が重要な点なのかもしれない。

より興味深いのは,Noto SansやYu Gothic UIが中華フォントとする声があることである。なぜ,これらの書体が中華フォントだと見えるのか。漢字の字形は日本的なデザインであるのに,だ。

考えられることとしては,

  • 液晶モニタ上においては,ヒラギノ角ゴシックやマルベリなど,モダンでフトコロが広い書体の方が見慣れているから
  • かなの字形もモダンなもののほうが見慣れているから
  • もしや,ただ単に「気に入らない」というだけで「中華」と使っている?(反中(嫌中)思想?)

くらいか。

文字好きな人と一般国民(というよりは,ITリテラシの高い人々)の間にはフォントに対する大きな意識の違いがあると考えられる。今後も気にしていきたい問題だ。

  • 2015-10-15 初版
  • 2016-09-07 修正
  • 2024-06-21 体裁を修正

「「中華フォント」という語を考える(2015年版)」への3件のフィードバック

  1. 動画やSNSで中華フォント乱用するインフルエンサー出てきて違和感出てきて、この現象ググったらこういう古い情報かトンチンカン結果しか出してこないのほんとクソ

    • アナスタシア様
      クソで申し訳ございません。古い内容であることを注記しました。

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