横浜市電の代替バス

横浜市電・トロリーバスが作っていたネットワークは、市営バスの系統に形を変えて、現在にも残っています。路線図と表でまとめました。

路線図

この投稿に掲載している市電の系統図やバスを、路線図と分かりやすくまとめました。

横浜市電 運転系統図

(クリックすると大きな画像が表示されます)

横浜市営バス 電車代替系統図

(クリックすると大きな画像が表示されます)

横浜市電

市電代替にあたって新たな系統番号をあてがわれた系統と、以前からあった系統に区間折返しや増便を設けることで対応したものとの2種類があると推測されます。

表の「回数」は、平日の最も多い区間の運行回数(深夜バス含む)を示しています。若干の数え間違いはご容赦ください。20回で昼間時約1時間間隔、100回だと昼間時約12分間隔となります。

  • 系統番号をカッコで囲んだものは既に廃止されたもの
  • ▲を付したものは、廃止代替バス設定以後に開設された系統
  • ◇を付したものは、系統番号が同じか、代替系統からの派生だが、市電代替とは言いがたいもの
番号 区間 系統 区間 回数
1,
12
六角橋→保土ヶ谷→弘明寺→尾上町→六角橋、
六角橋→尾上町→弘明寺→保土ヶ谷→六角橋
(96), 36 (廃止)
横浜駅西口~六角橋~片倉町駅前~鴨居駅前~緑車庫
88
82▲ 横浜駅西口~六角橋~八反橋/神大寺入口 38
9 滝頭~弘明寺~保土ヶ谷駅東口~横浜駅前 18
9◇ 磯子車庫前~滝頭~弘明寺~保土ヶ谷駅東口~藤棚 39
2 生麦〜横浜駅前〜麦田町〜本牧1 105 横浜駅前〜桜木町駅前〜本牧車庫 102
328▲ 本牧車庫前→桜木町駅前→横浜駅前(急行、朝のみ) 2
3 生麦〜横浜駅前〜伊勢崎町〜山元町 103 横浜駅前〜伊勢崎町〜山元町〜根岸台(~根岸駅前) 93
4 保土ヶ谷橋〜桜木町駅〜本牧1 106 本牧車庫前〜桜木町駅前〜保土ヶ谷駅東口〜境木中学校 55
5 洪福寺〜桜木町駅前〜間門 101 保土ヶ谷車庫前〜桜木町駅前〜根岸駅前 63
6→8,
8→6
葦名橋→日の出町→桜木町→日本大通→杉田、
杉田→日本大通→桜木町→日の出町→葦名橋
(76),
(98)
(再編)
76+145→156
98→158
156▲ 滝頭〜日の出町1〜桜木町駅前(〜パシフィコ横浜) 35
158▲ 滝頭〜日本大通り県庁前〜桜木町駅前 41
7 中央市場〜横浜駅〜浜松町〜八幡橋 48▲ 横浜駅前〜コットンハーバー 46
 〃 102 横浜駅前〜浜松町〜滝頭 79
 9 六角橋~横浜駅前~洪福寺前~浦舟町 68 横浜駅西口~洪福寺~浦舟町~滝頭 24
10 桜木町駅~本町4~弘明寺 79 平和台折返場~関内駅北口(~日本大通り駅県庁前) 63
199▲ 平和台折返場→南区総合庁舎前→関内駅北口→平和台折返場 7
2 港南車庫前~上大岡駅前~本町4~みなと赤十字病院 10
2◇ 港南車庫前~上大岡駅前 15
11 六角橋~本牧1~葦名橋 なし(11系統は、市電の線路撤去が始まる前に廃止された)
13 桜木町駅前〜本町4〜吉野町〜滝頭〜杉田 113 桜木町駅前〜本町4〜吉野町〜滝頭〜磯子車庫 52
327▲ 磯子車庫前→滝頭→本町4→桜木町駅前(急行、平日朝のみ) 2
生麦線 生麦〜横浜駅前(2, 3, 7系統) 86 横浜駅前〜生麦 7
杉田線 葦名橋~杉田(6, 8, 13系統) (94) (廃止)
根岸線、
本牧線の一部
本牧三渓園前~間門~葦名橋(2, 5系統) 58 横浜駅前~桜木町駅前~根岸駅前~磯子車庫前 54
  • 76系統、滝頭→日の出町1→桜木町駅前→県庁駅前→滝頭(設定時の区間)
  • 94系統、杉田平和町~関内駅北口(設定時の区間)
  • 96系統、横浜駅東口~六角橋~八反橋(設定時の区間)
  • 98系統、滝頭→県庁駅前→桜木町駅前→日の出町1→滝頭(設定時の区間)
  • 145系統、日ノ出町駅~桜木町駅~パシフィコ横浜(再編前の区間)
  • 113系統は、京急(もともとは市営バスと共管)の110系統と重複している区間がとても多い。捉えようによっては、これも市電代替系統の一部だとも言えるかもしれない。

トロリーバス

101 横浜駅西口→三ツ沢→和田町→横浜駅西口 201 横浜駅西口→三ツ沢→(国大)→和田町→横浜駅西口 7
329▲◇ 横浜駅西口→国大(急行、平日朝のみ) 4
102 横浜駅西口→和田町→三ツ沢→横浜駅西口 202 横浜駅西口→和田町→三ツ沢→横浜駅西口 63
202◇ 横浜駅西口→浅間町車庫前 51

トロリーバスの代替系統の運行回数が少ないのは、相鉄バスが近隣を走行しているためではないかと思われます。

注釈

  • 停留所名の「丁目」は省略した。
  • 市電、トロリーバスは1960(昭和35)年5月現在。『電車運転系統図』(横浜市交通局)、さっしいのホームページ・ぽこぺんを参照した。
  • バスは、記事更新日現在。『横浜市交通局八十年史』、Wikipediaを参照した。
    • 『横浜市交通局八十年史』の398ページに、廃止時期・区間と代替バスの対照表が掲載されています。
  • 2017-05-21 公開
  • 2017-05-25 78ではなく、98系統に訂正。その他細部修正。
  • 2017-05-26 情報の追加
  • 2017-05-31 修正
  • 2017-06-06 横浜市交通局八十年史の情報を加え、大幅な加筆
  • 2017-06-07 修正
  • 2018-03-02 路線図を追加

“横浜市電の代替バス” への4件の返信

  1. 貴重な取りまとめありがとうございます。
    11系統は市電の線路撤去が始まる前に廃止されたとありますが、廃止時点で路線は2系統が引き継ぎ、2系統(葦名橋行き)の電代は58系統あたりだったと思いますが。
    あと、9系統の電代は68系統ですが、9番廃止前に68が走り出しているという記事も他で見たような気がします。沿線の人間として記憶が曖昧なんですが、実際どうだったんでしょう?

    1. 須永様
      コメントありがとうございます。現時点では、市電の廃止や電車代替バスの設定された正確な日時までは把握できておらず、ご質問の内容にはお答えできません。申し訳ありません。
      将来的な(具体的にいつになるかは全く不明ですが)宿題とさせてください。

  2. 分かりやすくまとめて公開くださり、ありがとうございます。

    先日、市電3系統の終点だった山元町バス停を訪れて伊勢佐木町方向へ坂を下るバス103系統を眺めてから、麦田町の車庫跡まで歩いてきました。

    今度は記事を参照しながら、代替バス路線めぐりを始めてみようかと思っています。

    名古屋の美味しいもの、たくさん召し上がってください。ワタクシも1年ちょっとの短期間ですが、赴任経験があり寒い日は味噌煮込みうどん、ワタクシは名東区の香流庵が気に入っていました。
    名古屋駅ホームのきしめんスタンド、特定のホームだけだったと思いますが、季節の天ぷらも要チェックでした。

コメントを残す