京都市右京区京北町(けいほくちょう)にある、国鉄の香りがまだ感じられる自動車駅です。
京都市と聞くと、観光客であふれている歴史と文化の都市……そんなイメージが湧きますが、京北町は京都の中心からは1時間ほどもかかる、山間の小さな町です。
あまりの自動車駅っぷりに嬉しくなり、右から撮り、左からも後ろからも撮りました。
京都市内特に碁盤割の区域「洛中」は緑色の市バスがほとんどを占めていますが、その中に紛れるようにして、JRバスが京都駅から四条大宮、立命館大、栂ノ尾を通って遥々この周山まで至る高雄京北線を運行しています。想像できる通り、このJRバスの路線は、以前ははさらに山の奥まで伸びていました。経緯はウィキペディアの高雄・京北線のページに詳しい。
ホームが四つあり、乗換拠点して機能しています。
ホーム柵あり。
広告もあります。市内局番が1桁で手書きで古そうなのがまた素晴らしい。
待合室には出札窓口があり、運賃表も掲げられています。
国鉄の規則に準拠した、スミ丸ゴシックの駅名標。JRを剥がしたら国鉄と書かれているのでしょうね。ここは単なるバス停ではなく、名実ともに駅なのです。
JRバスの運賃表。京都駅までは片道1080円もします。それだけ遠いのです。
京北町内を運行する京北ふるさとバスも運賃表を掲出。いわゆるコミュニティーバスのような趣ですが、道の駅などを運営する公益財団法人が運行主体というのがちょっと変わっています。一番高い金額は860円と、京北町もまた広大な面積を誇ることが分かります。
このほかに、南丹市営バスの乗り入れも若干あります。
周山駅の近くには道の駅もあり、乗りバスの目的地として丁度いいと感じました。ずっとこの姿のまま残ってほしいものです。
- 2022-07 訪問
- 2024-06-19 公開
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