大阪万博に行ってきました。訪問1回目は事前予約も下調べもしないで、ただひたすら会場を歩き回りました。
こなれていないカタカナ
なんで「こなれていない」のでしょう。英語があまり喋れない日本人デザイナーが組版した英語は、英語ネイティブにはこなれていないようにみえるでしょうか。それの立場が逆になっただけでしょうか。
それも当然あるでしょう。
1つの可能性として、カタカナは元々漢文訓読のための記号であって、建物の壁にでかでかと書かれるには力不足なのかもしれません。
ゴシック体のカタカナはひらがなとの調和を考慮して設計されていますが、そうではないもっと硬質な線質・骨格のフォントであれは、より見栄えが良くなるのかもしれません。

オーストリア館はインターネット上でも話題になっていました。元々はアルファベットで計画されていたものが、完成時はカタカナになったらしいです。


日本語に慣れていないきちんとしたデザイナーが、丁寧に作ったという印象を受けます。

この写真を撮っている時、「建物はカッコいいけど文字がダサいねん」と言っている人がすぐ後ろを通り過ぎていきました。あまりにも出来すぎていると思いましたが、本当です。

アラビア文字に寄せたカタカナ、これはかなり好き。


隣にアルファベットがいると、ちょっと安定感が増すように見えます。どうしてでしょうか。
サインシステム
今回の万博は1970年の大阪万博をとても意識しており、その前回の大阪万博は、日本にサインシステムが広がる契機になったイベントです。つまり、今回の万博のサインシステムはとても気合を入れて制作されたものなのではないかと想像しており、とても気になっていました。(気になったといっている割には、写真がテキトーですいません)
大阪万博のサインシステムで使われているフォントは、日本語はモリサワのUD新ゴ。字間を若干開けているようです。英語はモリサワのclarimo UD。
(私が鉄道オタクなので)中韓は無いのが意外に感じました。

地点名にはひらがなで読みが入って3字種表記に。 モリサワは万博のスポンサーとしてお金を出しているので、納得の書体選定です。
これだけ大量で、関係者も多く、作成者の苦労は相当のものだっだろうと推測します。 落ち着いてハッキリとしたトーンで、仕事などで参考にしたいなと思いました。





EAST GATEはArialでしょうか。目立つところに違うフォントがあったり、UD新ゴじゃなくて普通の新ゴも混ざっているような気もしますが、ある程度はしょうがないでしょう。


ドイツが気になる

さすがバウハウスを生んだ国!大屋根リングから見下ろされるのを意識した建物のデザインに驚きました。驚いていたら建物に「わ!」って書いてあるのが目に入る。驚いたところまで先回りされちゃってた。

日本語の横書きを立てるやつだ!次回万博を訪れるときにぜひ見たいと思っています。
大屋根リング下の信号機

大屋根リング。でかいですね。

リングの内側に自動車を入れるために、何カ所か交差点が設けられています。

国交省らしい。どういう仕組みなんでしょうか。
携帯電話の基地局

東入場口前には、4社の基地局車が勢ぞろい。楽天はなんと千葉県の野田ナンバー。




会場内や入場口前には茶色に塗られた基地局がかなりたくさん配置されているように見えました。未来社会は電波で溢れているジャブジャブ。

超ざっくり&偏った視点からのリポートとなりましたが、訪問1回目は以上です。
暑くなる前に行った方が絶対に良いと思います。
- 2025-04-29 公開