いつまで「巨額」累積赤字? 北総鉄道の決算を見る

私がライフワークとしている、北総鉄道の決算資料をまとめます。

北総鉄道は、運賃の高さで地域住民から裁判を起こされたり、鉄道と並行して運賃の安いバスを走らされたり、駅前には回数券ばら売りの金券ショップの券売機がたくさんあったり……。とにかく、運賃面では評判の悪い会社です。

そんなことが関係するのかしないのかは分かりませんが、後ろ向きに赤字額を強調する特色あふれる決算資料をご紹介っ!

2012年度

普通

2013年度上期

なぜか西暦ではなく25年度と書き始めて、続いて千葉ニュータウンの入居状況。自社路線の利用者数よりも、ニュータウンの入居状況の方が大切なのか……北総線の経歴を考えたら、ニュータウンの入居状況を気にするのは分からなくもないけども。

2013年度

ここから「伝統」が始まる。四角囲みと「巨額」が初登場!

依然巨額

2014年度上期

上期の決算では、ニュータウンの状況をまず注視するらしい?

なお続く! 斜体のかかった「!」 巨額は無し

2014年度

1982年以来!  依然、巨額

2015年度上期

依然巨額の新たなパターン、「未だ○○と巨額」「しかしながら、」

2015年度

依然として巨額


2016年度上期

未だ○○と巨額 、しかしながら


2016年度

依然として巨額

2017年度上期

未だ○○と巨額、しかしながら

2017年度

依然巨額、「として」が消えた。変化球の接続詞「なるも」が登場

2018年度上期

未だ○○と巨額。「しかしながら」が復活

2018年度

依然巨額。しかしながら、「しかしながら」「なるも」は無し

2019年度上期

2019年度

2020年度上期

「依然巨額」の文字が消えました!

大幅な減収とはいうものの、コロナ禍でもしっかり黒字決算。有利子負債は653億77百万円、累積赤字は36億66百万円まで減りました。

巨額が初登場した、2013年度は202億円の累積赤字がありましたが、順調に減り続けています。コロナ禍で経営環境は厳しくなっているものの、2022年度頃には累積赤字が解消するでしょう。

累積黒字化の暁には、運賃を値下げしてくれるのでしょうか。今後も見守っていきます。

リンク

会社概要・決算情報・沿革 | 北総鉄道 公式ページ。2期分のみ掲載されています。

  • 2019-05-06 公開
  • 2019-07-29 2018年度を追加
  • 2021-04-11 2020年度上期までを追加

“いつまで「巨額」累積赤字? 北総鉄道の決算を見る” への1件の返信

  1. 累積赤字が解消されれば、この程度の負債=鉄道施設と言う資産は他の会社や鉄道会社(特につくばエクスプレス)にとってはあ普通のことなので、運賃が高い言い訳は出来なくなる筈。
    そっからどうなるか?ですね。

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