中華フォント という語を考える

「中華フォント」という言葉に対してのご意見というか、思ったことをつらつら書いたものです。

中華フォントの定義とは

なんとIT用語辞典に項目があった。換言すれば,IT用語辞典以外で説明されているのは見つからなかった。

「中華フォントとは、日本語のテキストにおいて表示されることがある、中国語圏で用いられている漢字の字体・字形の通称である」中華フォントとは – IT用語辞典 Weblio辞書より

Android 6.0が「中華フォント」との声多数

Android 6.0のフォントは,Note Sansだそうだ。Adobeの「源ノ角ゴシック」と(確か)同一グリフ(だったような気がする)である。だが,欧文部分はAndroid5.0と同じくRobotoになる。

(ちゅーかもう6.0出たのか。自分なんて5.0にして2ヶ月も経ってないのに……)

「android 6 中華フォント」のYahoo!検索(リアルタイム) – Twitter(ツイッター)、Facebookをリアルタイム検索

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実際に中文が表示されてしまっていて「中華フォントだ」というのは理解できる。

だが,日本語の字形なのに「中華フォントだ」という声も散見される。

また,違和感を感じている人もある程度いる。

windows 10でも中華フォント問題はあったのを思い出した

windows10のアプリ「Windowsフィードバック」を見てみた。

(画像)

賛成票数が多い上位5つの意見のうち,1位と2位をフォント関連のことになっている。

MicrosoftコミュニティでもYu Gothic UI関係の項目があった。

どうしてこんなことに?

まず,中国語書体を見て「中華フォントだ」と言うのはまあ当然である。その場合,「『言』や『文』の第一画か斜めか否か」が重要な点なのかもしれない。

より興味深いのは,Noto SansやYu Gothic UIが中華フォントとする声があることである。なぜ,これらの書体が中華フォントだと見えるのか。漢字の字形は日本的なデザインであるのに,だ。

考えられることとしては,

  • 液晶モニタ上においては,ヒラギノ角ゴシックやマルベリなど,モダンでフトコロが広い書体の方が見慣れているから
  • かなの字形もモダンなもののほうが見慣れているから
  • もしや,ただ単に「気に入らない」というだけで「中華」と使っている?(反中(嫌中)思想?)

くらいか。

文字好きな人と一般国民(というよりは,ITリテラシの高い人々)の間にはフォントに対する大きな意識の違いがあると考えられる。今後も気にしていきたい問題だ。

 

  • 2015-10-15 初版
  • 2016-09-07 修正